スピリチュアルなんて信じない BNIに誘われた話
どうも。白金狐子(筆名)と申す。
「私、子供の頃から霊感があるんです」
なんて言うと胡散臭度120%超えだが、スピリチュアルに関しては実はそこまで傾倒していない。でも、結局お寺に嫁いだし、伏見稲荷さんを信心しているので、スピリチュアル関心度は中の上、といったところか。
それでも、そんな私が「スピリチュアルを信じちゃダメーーーーー!!!」と思った出来事について、今日は書きたいと思う。
さかのぼること数カ月前。
Aさんの紹介で、B氏という和装前撮り業者と会った。Aさん曰く、B氏は「カメラマンを育てたいらしい」。サイトを拝見すると、確かに低クオリティの写真が並んでいる……。私は、B氏に同情すると共に、これならすぐ活躍できるという算段でニヤニヤしたわ!
B氏指定で待ち合わせをした「京阪とJRの間の広場」にて。B氏は挨拶もそこそこに機関銃トークを投げてきた。「めちゃくちゃ稼ぎたいか?」「お金に困っているか?」「ハングリー精神が最も大事だ!」云々……。
帰ろうと思ったが、人の紹介だったことが私をおしとどめた。
B氏に促されて移動した先は、京阪モール内のスタバ。ギャルだらけのスタバで、機関銃トークは途切れることなく続く。質問をはさんでいくと、下記のことが発覚した。
1)サイトの撮影はB氏が一人で行なっていて、それで間に合っていること
2)B氏はカメラを始めたばかりであること
3)前撮り業は本業ではなく、他にもたくさん仕事をしていること(と、言っていた)
4)奥さんが何か事業をしているということ
まず、1・2が衝撃すぎた。
「カメラマンを育てたい」どころか、あれ撮ったのあんたかえ!!!!
笑止ーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
さらにB氏は、ウエディング撮影は粗利が悪く、自分にとって大した仕事ではない。それよりも、もっとすごい仕事をしているし、要は人と人との繋がりがいちばん大事。仕事は紹介しあってナンボだし、白金さんのスキル(とくにライター)を必要としている人がいっぱいいて、すぐにでも仕事がくるから紹介しよう--と、熱く熱くおっしゃる。
はあ、じゃあお願いします。
と言ったところで、
「ちゃんと説明しておかないとびっくりするだろうから」とのフレーズと同時に見せられたのがコレ。
でーーーーたーーーーーーーーーー~~~~
これ誘われるの2回目~~~!!!~~!!!!!!!
BNIーーーーーーーーーーーーーー!!! 自営業者が誘われがちィ~~~!!!!
有意義に活用できている人もいるだろうから、悪だとは言わない。
けど、この勧誘のためにウソをついて呼び出す時点で、正しくないと思うよ。
(ちなみにこれは適当なことを言って証拠を残すために撮影した。記者魂!!!)
早々に別れて、紹介者Aさんに事の次第を説明。私はAさんもグルだと思っているけど、どうだろう。
この事件wのすぐ後、Aさんから「ライターの仕事をお願いしたい」と言われたけど、罪滅ぼしだろうか。
もちろん、即断った。
さて、この話がどうスピリチュアルと繋がるかというと--それはまたこんど!
結納はしない派が主流――結納をするメリット・デメリットは?
最近では、ほとんどのカップルが結納をせず結婚に至っています。堅苦しい・面倒などのイメージがありますし、結納という日本の伝統儀礼は、実際に多くの決まりごとに従って取り交わすもの。お金も労力もかかります。では、本当に結納をしなくていいのかというと、親や親戚の世代は「マナー的にNGでは?」という意見もあるそうで……なんとも悩ましいところ。そこで今回は、結納をするメリット・デメリットを見ていきましょう。
結納には2つの形式がある
結納とは、両家の間で婚約の成立を確約し、結婚の約束をする儀式のこと。両家の間で結納品や結納金を取り交わします。主に、仲人が両家の使者となって結納品のやり取りをし、結納当日の進行役もする「正式結納」と、両家のみで行う「略式結納」の、2つの形式があります。
しかし、近年では正式結納という形式は激減しているため、基本的には結納=略式結納のことだと考えて構いません。略式結納では、式の進行役を男性側の父親がつとめ、場所は女性の実家で行うか、ホテルや料亭などの「結納プラン」を利用するケースも増えています。結納を行う日程は、結婚式の3~6カ月前の、大安や友引の午前中が良いとされています。
結納の基本的な流れ
基本的な略式結納の流れを見ていきましょう。
なお、結納は大きく分けて関西式と関東式があり、さらにその地域によってもスタイルが異なります。両家で大きな差が出ないように、事前に話し合っておくことが必要です。
1)結納品の飾り付けをする
2)はじまりの挨拶
3)男性側→女性側へ結納品を納める
4)女性側→男性側へ受書を渡す
5)女性側→男性側へ結納品を納める
6)男性側→女性側へ受書を渡す
7)婚約記念品(婚約指輪、腕時計など)を披露
8)終わりの挨拶
この流れの中で、縁起物の結納品をやり取りしたり、お決まりの口上を述べたりしていくわけですが、いったい何時代だ!?と思うような場面がほとんどです。また、一般的な結納金の相場は、100万円・200万円などキリの良い金額とされており、なかなかの大金です。かかるお金と労力を考えると、結納をしないカップルが増えたことも頷けますね。
結納をするメリット
では、結納をしないほうがいいのでしょうか?
考え方はいろいろありますが、次のようなメリットがあるはずです。
・結納というややこしいプロセスを経ることで、相手や相手の家族に大切にされていると感じられる
・(女性側)結納金を結婚式や新生活の準備に充てられる
・結婚への覚悟が生まれる
・結婚に向けて両家の足並みがそろい、絆が深まる
・お互いの地域の文化を知ることができる
・日本の伝統的な儀式を体験でき、背筋が伸びるような厳粛な気持ちになる
結納をするデメリット
一方で、結納をすることで、以下のようなデメリットもあるでしょう。
・お金と労力がかかる
・地域性による結納の価値観の違い(行き違いが生まれた)
・形式的で堅苦しい
・嫁をもらう、嫁に行くという感覚が強く、男女不平等な感じがする
・(女性側)結納返しが大変
・結納品はタンスの肥やしになるだけ
結納をしない場合は?
結納をしないまでも、両家の顔合わせは必要。そこで、実は最も多いのが「顔合わせ食事会」です。
堅苦しいことは省いて、食事のみ、あるいは食事会の場で婚約の証となる記念品(結婚指輪、腕時計など)を披露します。結納に比べるとカジュアルですが、両家の親睦は深まるでしょう。
しかし、両家とも「結納をしない」という意見が合致していればいいのですが、どちらか一方だけが「したい」「すべきもの」と考えている場合は、少し大変かもしれません。お金も絡むおとですし、とくに女性側の親は「嫁にやる」という意識が強いのかもしれません。後々にまでしこりを残しかねない問題なので、じっくりと話し合いましょう。
現代の結婚観は、どんどんカジュアル化しています。そんな中、結納という形式は、古臭いと感じられるかもしれません。しかし、結納について考えることで、両家のしきたりやや地域性がわかりますし、何より、結婚へ向けたいい助走をつけられるのではないかと思うのです。
式場に?それとも外部に依頼?失敗しないカメラマン選びの極意
結婚式は身内だけで簡易に済ませ、写真に時間とお金をかける【フォトウエディング】を選択する新郎新婦が増えています。言い換えれば、それだけ結婚式の写真が大事だということでしょう。また、結婚式のプランでケーキカットやお色直しを外しても、「写真はなくていい」という新郎新婦はいません。一生の思い出として残る結婚式の写真を、誰に依頼することがベストなのでしょうか。結婚式場専属のカメラマンがいいのか、それとも自分で外部のプロカメラマンを探すのか、それぞれのメリットやデメリットを比較していきましょう。
結婚式のカメラマンの種類
結婚式の写真を担当するカメラマンは、主に2つのパターンが存在します。1つが、結婚式場専属のカメラマン。老舗のホテルだと、ホテル内に「〇〇写真室」といった名称で写真室を有しており、その写真室のカメラマンが結婚式の撮影を行います。
もう一方のパターンが外部カメラマンで、新郎新婦が直接、外部のカメラマンに依頼するものです。それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
式場専属カメラマンに依頼する
式場専属カメラマンに依頼するメリットは、会場を知り尽くしていることです。例えば、チャペルに差す光の加減や、新婦が最も美しく見える背景、どの角度から撮影すれば指輪交換の手元が見えやすいか――等々。幾度となく経験している会場だからこそ、彼らは自分の中に、絶対に外さないベストポジションを持っているのです。会場のスタッフと意思の疎通ができているので、進行もスムーズです。
そもそも、式場専属のカメラマンに依頼することで、新郎新婦が自分でカメラマンを探す手間が省けますし、その分の時間を他に回すことができます。何らかのトラブルがあった場合も、式場経由で対処することができる「保証」があることも、大きなメリットでしょう。
なお、神前結婚式の場合についても紹介しておきます。神社には、撮影に関する独特のマナーがあり、ゲストがスマホ等で撮影することを制限している場合があります。さらに、専属カメラマン以外は許可していない神社も少なくありません。なぜなら、神社は神様を祀る神聖な場所であり、写してはいけない場所(撮影NGの場所)が存在するからです。
一方のデメリットは、料金の高さでしょう。いわゆる「型物」と呼ばれる、スタジオで撮影する写真は、台紙付で写真サイズが「六つ切り」(A5とほぼ同じ大きさ)、価格は1枚15000円前後が相場です。
これに加えて、結婚式~披露宴のスナップ撮影をアルバムに仕上げた場合は、ページ数やアルバムの材質にもよりますが、15万円~50万円となることが一般的です。なるべく費用を抑えたい新郎新婦には、痛い出費ではないでしょうか。
外部カメラマンに依頼する
外部カメラマンは式場にマージンを取られなない分、撮影料金が割安です。中には「宣伝のため、ブログへの掲載を許可してもらえるなら撮影料を無料にする」というカメラマンもいるでしょう。
ただし、カメラマンの“持ち込み料”が発生した場合、トータルで赤字になっては元も子もありません。外部カメラマンへのギャラと持込料を、しっかり算出しておいてくださいね。
さて、先ほど式場専属のメリットとして「ベストポジションを持っている」ことを挙げましたが、それが「定型通りで古臭い」「カップルごとのオリジナリティがない」と思われることもあるようです。外部カメラマンに依頼することで、新鮮な気持ちでシャッターを押してもらえることは、メリットの1つではないでしょうか。
失敗しないためには、事前の綿密な打ち合わせが必至です。カメラマンに会場図・進行表を渡し、撮影してほしいシーンや人物・肩書までしっかりと伝えてください。もちろん、そのカメラマンが結婚式撮影に慣れているかどうかも、大事なポイントです。HP等で確認できなければ、打ち合わせの際に、これまで撮影した結婚式の写真(作品)を見せてもらってください。
結婚式の写真は一生の宝物。どのシーンも大切な思い出であり、より美しくステキな写真を1枚でも多く残すために、心から納得できるカメラマン選びをしてくださいね。
表記【書かせていただきました】問題。
「○○の記事を書かせていただきました!」ってやつ。
巷では「誰目線?ww」などとディスられることが多いけど、執筆者→発注者への感謝やリスペクトが感じられて、わたしは嫌いじゃないなぁ。
「誰かにいただいた仕事なんですっ」って気持ちが、そこかしこに感じられませんかね??
逆に、発注者へのリスペクトがないまま自分だけの手柄みたいにして宣伝している人を見ると、心がザワザワする。。ザワザワすることに加えて、この関係はそのうち破綻するでぃ~と、余計な予想を立ててしまう。
とはいえ、イチイチ「これは○○さんにいただいた仕事ですぅ」なんて、記さないのだけどね。それでも、その宣伝ツイートに感謝の気持ちが含まれているかどうかは、けっこうわかると思うのね。どうかね?
君の名を教えたまえ
結婚により、姓を夫側にした。改姓が大変だった話はさておき。
これにより、わたしには5つの名前ができた。
・戸籍上の名前
・旧姓
・あだ名(基本1つ)
・筆名
・法名
戸籍上の名前は役所関係で使うものの、未だ注意深く書かないと間違える。ぶじ書けたと思っても、ふりがなは旧姓を書いていたりなどしたりして。
仕事関係の連絡は旧姓を使っている。筆名「白金狐子」を使うべきだったけど、気恥ずかしいので本名でスタートした結果、現在も旧姓でメールや電話のやり取りをしている。
いちばんスムーズに使えているのが筆名か。とっても気に入っている。あわよくば、もっと署名記事が増えますように!
あだ名はほぼ1つで、関係が長く、親しい人たちが呼んでくれている。
法名は、浄土宗の五重相伝会という儀式を受けて、仏弟子になった証としていただいたものだ。法名=戒名と同義で、生きている間にも授かれる。というか、それが本来の姿らしい。---ということを、テレビ『この差って何ですか?』で知った。井上広法さんという有名なお坊様が話しておられた。
わたしがいただいた法名は「慈誉千照」という。「じよせんしょう」。
「○誉」の部分が浄土宗特有で、誉号というもの。お坊様や、五重相伝会の他にも儀式を受けた人は、もっと長い法名になっている。
わたしの法名は本名の一文字が入っているが、入っていないひともいたので疑問だった。副住職に聞いたけど、イマイチよくわからない回答のまま数カ月。結局やはりテレビ『この差って何ですか?』で知った。近くの坊様より東京のテレビだ。
とにもかくにも、わたしは名前への興味関心&こだわりが強いので、生前に法名を知れてよかった。そして、筆名と同じくらいとっても気に入っている。
さて、名前が5つできたことで、人生が実に5倍になった感じがする。
パワーーーーーー!!!!!!
いま悩んでいるのは、あの世で法名を名乗るべきなのか?ということ。
本名は俗名となり、あの世では法名じゃないと認識されないのかもしれない。でも、5つとも、大切な人たちに幾度となく呼んでもらった名前だ。人生のどのシーンも誰かが「わたし」の名前を呼び、わたしも誰かの名前を呼んでいた。これからもそう。
そんな「生」を駆け抜けたあかつきには、5つの名前ぜんぶ名乗って自己紹介したいと思っている。ぜんぶがわたしだから。
ん。たぶんそうする。
実は結婚しました。
知っている人は知っている。知らない人は全然知らない。わたし、結婚しました。
「いや、昨年の話やろが!何をいまさら?」というかた、ごめんなさい。
そして新姓の住所氏名でしらっと郵便物のやり取りをしていたかた、本当にごめんなさい。田舎だからか、なんの問題もなくも届いておりました。「結婚しました」ハガキを受け取られたかたも、本当にすいません……。
実は、派手な披露宴をしてから1年超、未入籍でした。で、最近やっと入籍したわけです。
入籍した理由は、いろいろダメー!ってなったからです(わたしはこのままでいいのだけどね……)。
意外だったのは、必要があり入籍報告をした方々から、一様に「おめでとうございます!」と返されたこと。おめでたいのかな? わたし的には、籍などどうでもいいのだけどなー。
閉口したのは、事実婚!事実婚!と言ってきた人と、他の用件に合わせて「入籍したの?」と聞いてくる人たち。むしろ入籍したかどうか聞きたくて連絡してくるのかな?と思うくらい。聞いてくる人々は、ご本人が未婚既婚に関わらず、なぜかみな女性でした。男性陣はまったく興味ない様子で有難かったです。
ちなみに入籍のメリットについて彼に訊ねたところ、生命保険やら財産やらの話をされましたが、死後のお金のことなんぞどうでもいいし。……って、ハッ!彼は違うのかしら……藁。
一方、未入籍だった理由について。いくつかあれど、いろいろな事情が重なって籍を入れない間に、「もうこのままでいいんじゃない?」と思ったことが大きいです。騙すつもりではなく、単に紙の上の話でしかないと思ったから。
そして、婚姻のような氏名変更の手続きは、姓を変える側(ほぼ女性)がひたすら大変でめんどくさいから。とくに、フリーランサーでクライアントが多岐にわたると、超めんどくさいです。例えばわたしは、ある国の銀行口座を持っているのですが、その国では口座の氏名変更手続きを、わざわざ出向いて行わなければならんのです。未だ理解しきれていないのですが、たぶんそうです。
引き伸ばし続けた婚姻届の提出は、あんまり縁起がよろしくない日の、夜間の時間外に出しに行きました。わたしは車の中で待っていて、彼がひとりで時間外窓口へ。
なぜ一緒に行かなかったのか? 雨が降っていて寒かったから。
なぜその日にしたのか? わたしに、新しい仕事(新しいクライアント)が3件来たから。今後、姓が変わる可能性があるなら、早めに統一しておかないと二度手間をかけるなーと思ったので。
とまあ、自分のことばっかり言っているようですが。まあ、言っていますけど。彼には不都合ナシと思われます。だって、なにもしなくていいんだからーー!!!
夫婦別姓案、どうなったんでしょう?!?
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後日談。婚姻届提出日のことを友人に言ったら、ふつうは縁起の良い日の明るいうちに、2人揃って出しに行くものだよと呆れられた。確かに……「結婚しましたブログ」とかでも、役所の前で婚姻届を持った男女が満面の笑みで写っているもんなー。思えば大学の卒業式も、大雨が降っていたので行かなかった。あとで友人らに「行ったよ!!」と言われて、びっくりしたものです。わたしはなぜ節目節目でドライなのだろう。悩みます。
“みんなと同じ”がイヤな花嫁様へ~まだ少数派の「仏前式」のススメ~
東京オリンピックを目前に控え、最近ますます「和」の文化に注目が集まっています。しかし、こと結婚式においては、チャペルでの教会式が半数を占め、次いで神社や神殿での神前式、あるいは出席者の前で愛を誓う人前式スタイルが選ばれています。実はもう1つ、日本古来の仏前式というスタイルがあるのをご存知でしょうか。もちろん神前式も「和」ではありますが、仏前式は、さらにもう一歩踏み込んだ世界のようです。まだまだマイナーな仏前式という挙式スタイルを紹介します。
◇仏教の教えに基づいた挙式スタイル
「仏前式」は、文字通り仏様の前で行う結婚式です。2人が出会ったご縁に感謝して、仏様と先祖に結婚の報告をするというもの。「誓う」のではなく「報告する」という点が、仏前式のいちばんのポイントでしょう。
そもそも仏教には、「2人の結婚は前世からの縁であり、先祖の導きによるもの」という教えがあるからです。
そういった背景から、出席者は親族限定とされる場合がほとんどです。先祖代々を祀る菩提寺や、先祖や両親にゆかりのある寺院の本堂で執り行われます。
ちなみに戦前は、新郎の自宅に僧侶を招き、仏壇の前で執り行うことも多かったようです。新郎が僧侶の場合も、当たり前ですが仏前式で行われます。
◇実はロマンチックな仏前式
2人の結婚は前世からの縁だなんて、なんともロマンチックではないですか?
しかも、仏教には「結婚相手とは来世も連れ添う」という教えがあるのです。前世から現世だけではなく、来世までも……これがいわゆる「因縁」(いい意味で!)というものですね。
お相手のことが好きで好きでたまらないっ!という人には、仏前式の結婚式を選んでみてはいかがでしょう?
◇二人の宗派が違う場合は?
二人の宗派が違う場合は、どちらか一方の宗派に合わせます。誰かが反対することもありえますので、親族も含めてしっかりと相談のうえ決定してくださいね。
なお、思い出の地や有名な寺院で結婚式を挙げたいと思っても、そもそも新郎新婦が無宗教である場合、あるいはその寺院がどちらの宗派でもない、という場合も考えられます。しかし、意外にも名前を聞けば知っているような大きな寺院ほど、「宗派や宗教に関わらず、挙式も受け付けています」という場合が多いのです。まずは寺院へ問い合わせを。
◇誓いの言葉はないの?
教会式のような「誓いの言葉」がない代わりに、新郎が代表で読み上げる文言があります。内容は宗派やお寺ごとに異なりますが、あらかじめ決まった文言が用意されているので、負担や緊張は少ないでしょう。
◇指輪の交換はないの?
仏前式では僧侶(導師)から数珠が授けられます。「念珠授与」という儀式で、仏前式ならではの進行でしょう。なお、この数珠は寺院からの結婚祝いとしていただけるものです。新郎は白・黒・茶系の数珠で、新婦は赤・ピンク系の数珠が一般的。こだわりがあるなら、自分で用意しても構いません。
では、指輪交換はないのか?というと、昔は確かにありませんでした。しかし最近では、結婚指輪をつけることが当たり前になっている風潮から、念珠授与と共に指輪交換も行われています。
その後、三三九度の杯を交わす儀式や、導師による読経、説法などが行われます。
中でもいちばん驚くのが「お焼香」。お葬式みたいだと思われるかもしれませんが、大切な儀式の1つであり、仏様の目前で粛々と行われるので、とても厳かな気持ちになるのです。
◇ 仏前式は費用が安い
仏前式の挙式料は、10~25万円程度と、かなりお安い設定になっています。その理由は、仏前式(結婚式)を行う寺院は結婚式専門ではなく、あくまでも仏教的な活動の一環として結婚式を行っているから。つまり、営利目的ではないためです。
ただし、衣装・着付け、メイク、写真代などは含まれていませんのでご注意を。
大きな寺院の場合は衣装屋と提携している場合もありますが、基本的には新郎新婦が手配しなくてはいけません。寺院に着替え室が用意されていない場合は、披露宴を行う会場で花嫁衣裳に着替えてから寺院へ出発する、というケースが多いようです。
それでも相対的に安い費用で結婚式を挙げられるので、金銭的な負担が減りますよね。これも仏前式の大きなメリットではないでしょうか。
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日本の原風景を感じながら、何百年という歴史ある寺院で行う仏前式。他のどんな挙式スタイルよりも厳かな気持ちになるでしょう。まだまだマイナーな仏前式ですが、今後は和ブームに乗って急増するかもしれませんね。