いらんこと記

いらんことをする人です。

君の名を教えたまえ

結婚により、姓を夫側にした。改姓が大変だった話はさておき。
これにより、わたしには5つの名前ができた。

・戸籍上の名前
・旧姓
・あだ名(基本1つ)
・筆名
法名

 

戸籍上の名前は役所関係で使うものの、未だ注意深く書かないと間違える。ぶじ書けたと思っても、ふりがなは旧姓を書いていたりなどしたりして。

 

仕事関係の連絡は旧姓を使っている。筆名「白金狐子」を使うべきだったけど、気恥ずかしいので本名でスタートした結果、現在も旧姓でメールや電話のやり取りをしている。

 

いちばんスムーズに使えているのが筆名か。とっても気に入っている。あわよくば、もっと署名記事が増えますように!

 

あだ名はほぼ1つで、関係が長く、親しい人たちが呼んでくれている。

 

法名は、浄土宗の五重相伝会という儀式を受けて、仏弟子になった証としていただいたものだ。法名=戒名と同義で、生きている間にも授かれる。というか、それが本来の姿らしい。---ということを、テレビ『この差って何ですか?』で知った。井上広法さんという有名なお坊様が話しておられた。

 

わたしがいただいた法名は「慈誉千照」という。「じよせんしょう」。
「○誉」の部分が浄土宗特有で、誉号というもの。お坊様や、五重相伝会の他にも儀式を受けた人は、もっと長い法名になっている。

 

わたしの法名は本名の一文字が入っているが、入っていないひともいたので疑問だった。副住職に聞いたけど、イマイチよくわからない回答のまま数カ月。結局やはりテレビ『この差って何ですか?』で知った。近くの坊様より東京のテレビだ。

 

とにもかくにも、わたしは名前への興味関心&こだわりが強いので、生前に法名を知れてよかった。そして、筆名と同じくらいとっても気に入っている。

 

さて、名前が5つできたことで、人生が実に5倍になった感じがする。


パワーーーーーー!!!!!!

 

いま悩んでいるのは、あの世で法名を名乗るべきなのか?ということ。

本名は俗名となり、あの世では法名じゃないと認識されないのかもしれない。でも、5つとも、大切な人たちに幾度となく呼んでもらった名前だ。人生のどのシーンも誰かが「わたし」の名前を呼び、わたしも誰かの名前を呼んでいた。これからもそう。

そんな「生」を駆け抜けたあかつきには、5つの名前ぜんぶ名乗って自己紹介したいと思っている。ぜんぶがわたしだから。

ん。たぶんそうする。